予防歯科・定期検診
3か月に一度の定期検診をお勧めしています。来院時に予約を入れていただくか、ハガキでお知らせしています。
「歯医者さんには歯が痛くなってから行けばよい」
こんな風に考えている方が、まだまだたくさんいらっしゃいます。予防歯科とは、これまでの「痛くなったら治療する」という考え方とは異なり「お口の健康を維持する」という歯科スタイルです。
予防歯科では、虫歯や歯周病の検査・噛み合わせのチェック・歯の清掃・ブラッシング指導などを行います。
●治療をしたはずの歯が、何度も虫歯になってしまう
●歯みがきをしているはずなのに、虫歯になりやすい
これらに当てはまる方は、予防歯科を検討してみてはいかがでしょうか。
<予防歯科のメリット>
(1)虫歯などお口の中のトラブルを未然に防ぐ
定期的にチェックを行うことで、虫歯や歯周病を予防できます。また、大切な歯をいつまでも健康に保つことができます。
(2)治療の痛み・費用を軽減できる
痛みや症状が進行してから治療すると、治療期間や費用もかかります。予防を適切に行えば、痛みも費用も軽減できます。
(3)お口の中がスッキリする
歯や歯ぐきをキレイにすることで、お口の中が爽快になります。歯医者さんにサロン感覚で通う方も増えています。
噛み合わせもチェックしましょう
虫歯や歯周病の予防を効果的に行うには、毎日の生活習慣から改善することが大切です。また、食後のブラッシングや含嗽剤(がんそうざい)の使用も欠かせません。当院では、歯周病に効果のあるクロルヘキシジン含有の含嗽剤(コンクールF、ジェルコート)をお勧めしております。
ただ、世の中には歯みがきをしなくても虫歯にならない人もいます。逆に、いくら歯みがきをしても虫歯になる人もいるのです。その場合、噛み合わせの問題が考えられます。
当院では、虫歯だけでなく、噛み合わせに対してもシロナソグラフや舌の筋肉のトレーニング(MFT)を取り入れて対処をしています。
痛みの再発を防ぎましょう
歯医者は歯に問題を抱えた人が訪れる場所です。その問題を解決したあとで、歯周病や虫歯などを繰り返さないために、当院では予防を重視しています。
一般的に、一度治療している方は再発のリスクが高いとされています。治療の経験がある方は、悪くなる前に通っていただくことをお勧めします。
ブラッシング指導
ブラッシング指導で大切なのは、モチベーションを維持することです。「がんばろう!」という気持ちを少しでも長く持続していただくために、当院では衛生士が正しいブラッシング方法をていねいに指導いたします。
実は口の中には、歯ブラシがあたっていなくても歯周病や虫歯にならない箇所があります。そういう部分もていねいに磨いていると、時間も掛かり疲れてしまいます当院では。虫歯や歯周病になる可能性がある部分を重点的に、ブラッシングのコツをお教えしています。
当院の予防歯科メニュー
通常、歯の汚れは歯みがきで落とせる程度のものであることが多いですが、それでも磨き残しが多くなると、歯垢として溜まってしまい、歯石として通常の歯みがきでは落とすことができない汚れとなってしまうことがあります。
当院では、歯みがきで落とせない汚れを落とすメニューや、汚れを付きにくくするメニューなどをご用意しています。
スケーリング
スケーリングとは、歯肉や歯周ポケットから歯垢や歯石などを除去する治療法です。超音波を使用して、石灰化した歯石まで簡単に除去できます。保険を適応できるため、比較的安価な治療でもあります。
エアフロー
アミノ酸の粒子をウォータースプレーで吹きつけ、歯の表面に付着したしつこいバイオフィルム(歯垢・プラーク)を吹き飛ばす機器がエアフローです。使用後は虫歯菌や歯周病菌、ステイン(汚れ・着色)が付きにくくなるだけでなく、歯の表面がツルツルになります。
PMTC
専門器具を使って歯のクリーニングを行います。歯と歯の間や歯周ポケットなど、歯ブラシでは届かないところに溜まった歯垢を衛生士がていねいに取り除きます。
フッ素塗布
フッ素塗布とは、歯に高濃度のフッ素を塗布することで虫歯の予防を行う方法です。唾液中に含まれるミネラルの沈着を促し、再石灰化を助ける効果があります。また、歯を強化し、酸から歯を溶けにくくすると共に、酸の生成を抑えます。
当院では小児だけでなく、歯周病が進行し、歯根が露出してしまっている患者さまに対してもフッ素塗布を行っています。
シーラント
噛み合わせ部分が複雑で溝が深い奥歯は、ブラッシングがしにくく、虫歯になりやすいと言われています。また、奥歯は食べカスが詰まりやすく歯質も弱いとされています。
その溝を歯科用プラスチックの白い樹脂であらかじめ埋めてしまい、虫歯予防をする処置をシーラントと言います。
唾液分泌増進や食いしばりの抑制に効果的【MFT(口腔筋機能療法)】
歯の表側は口唇・頬などに、裏側は舌に守られ、歯の上下は噛むことによって安定されています。また、一本一本の歯はあごの骨や歯ぐきに支えられて生えています。お口周りの筋肉は口腔周囲筋と呼ばれ、歯並びや噛み合わせ、あごの形状は口腔周囲筋によって決められているのです。
MFTとは、お口周りの筋肉(舌、口唇および顔面の筋肉など)を強くしてバランスを良くし、正しく機能させるためのプログラムです。当院では、系統立てた筋機能訓練を個別で行い、正しい舌の動きや正しいお口のまわりの筋肉の動きを習慣付けていきます。
MFTの効果
お口周りの筋肉のバランスを整えることで唾液の分泌を促し、食いしばりや歯ぎしりの抑制に効果を発揮します。また、トゥース・コンタクト・ハビット(TCH)という口を閉じているときに上と下の歯がくっつく症状の抑制にも効果的です。